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好きなことだけをして生きていきたい
「好き」を求める人の4つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~

好きなことだけして生きていきたい

これはそんなことを考えている人に読んでもらいたい記事です。

前回までに、「経済的価値」か「経済以外の価値」、「権力志向」か「プロ志向」のそれぞれどちらを重視するかで4つの領域に分けられ、それぞれの領域で100人に1人になることがこれからの時代を生きていくには大切だと書きました。
さらに、4つの領域に共通のレアな人になるための3条件について書きました。

そして、経済的価値を重視し権力志向であるA領域「社長タイプ」、経済的価値を重視しプロ志向であるB領域「自営業タイプ」、経済以外の価値を重視し権力思考であるC領域「公務員タイプ」について書きました。

今回は、最後の領域である経済以外の価値を重視しプロ志向であるD領域「研究者タイプ」について書いていきたいと思います。

自分の好きなことだけをして生きていきたい人が勝ち抜くための4つの条件

D領域は、「経済以外の価値」を重視しつつ「プロ志向」がある、いわば「研究室タイプ」の人です。
組織に属しているか否かを問わず、自分の趣味や興味の世界を追い続けることを目標とします
一言でいえば、「好き」を求める人。

たとえ稼ぎが少なく貧乏であっても、好きなことだけをして生きていきたい人がこの領域に入ります。
この領域をめざす人には、「一生を捧げても良いと思えるほど好きなもの」があることが大前提になります。

D領域が目指すのは、「最低限の生活を送りながら好きなことを貫き続ける人間」です。

一生を捧げられる好きなことを見つける

D領域を突き進んでいくには、まずは自分がオタクになれるほど好きなものがあることが大前提になります。
自分が心底、夢中になれるものには、知らず知らずのうちに1万時間以上を費やすものです。
これからの時代は、自分で職業をつくってしまうことが可能
「成熟社会」では小さな差異が大きな意味と価値を持つ

何にも縛られず好きなことだけをしていきたい人がD領域になります。
その中で大前提になるのが、一生を捧げられるほど好きなことがあるということです。

これからは好きなことで稼ぐことができる可能性が高い時代です。
いま職業として存在していなくても、好きなことが将来職業になる可能性は十分にあります。

私が小さい頃には想像もつかなかった職業がたくさんあります。
現在では当たり前になっているYoutuberも10年前にはなかった職業です。
以前は機械オタクやパソコンオタクと言われていた人たちは、プログラマーという言葉を得てどの企業からも重宝される存在になっています。
片付けることが好き、掃除が好きなど、自分でするのが当たり前だったことも職業となっています。

それだけではなく、あなた自身で好きなことを職業にしてしまうことも可能です。
○○カウンセラー、○○コーディネーターなど、現時点ではその人しかいないのではないかといった肩書きでテレビや雑誌に出ている人もいます。
好きなことを徹底的に追い求めることであなたしかできないことを職業にすることができる様になっています。

そのためには、周りの人に止められてもやり続けられるくらい好きなことであることが必要です。
D領域では、それくらい夢中になれることがあることが大前提になります。

D領域を目指す人は、好きなこと以外のことはできなくてもやり続けるのが好きというモノをまずは見つけましょう。

最低限の生活が可能な収入を得る方法を見つける

D領域をめざす人には「絶対に結婚しろ」と私はすすめます。
D領域をめざす人は、まず自分の趣味の世界で結婚相手を探しましょう。
D領域をめざす人こそ、絶対に結婚という戦略をとるべき
料理に興味がない人も、ワインに興味がない人も、一時的に趣味の領域を広げてみましょう。

D領域をめざす人が何よりも困るのは生活費です。
好きなものだけをして生きていくため、稼ぐということがどうしてもできにくくなります。
そこで、結婚することを藤原さんはすすめています。

これは生活費の為に結婚するという意味だけではなく、好きなことを共有できる仲間を見つけるという意味もあると思います。
ボクシングの世界チャンピオンの中にも、チャンピオンになる前は奥様が生活だけでなく精神的にも支えてくれていたという話はよく聞きます。
そういった自分を応援してくれる人がいることはD領域の人にとっては特に大きな精神的支えになります。

これからの時代はそれが必ずしも結婚相手である必要はありません。
最近はクラウドファンディングやポルカなどの支援を募ることも可能です。
しかし、これらはあなたが行うことやあなた自身を応援してくれる人がいて初めて成り立つことです。

ですので、私はあなたのことを理解してくれる仲間を見つけることが大切だと思います。
藤原さんは、一時的に趣味の領域を広げて結婚相手を見つけるようにすすめています。
私は趣味の領域を広げることは、結婚相手ではなく仲間を見つけるためにも役に立つと思います。

そうした仲間の中から支援してくれる人を探す、もしくは最低限の収入を得るための仕事をくれる人を探す。
その仲間の中から、あなたを応援してくれる結婚相手が見つかれば結婚するという方法でもいいのではないでしょうか。

必要最低限のお金を支援してくれる人をも見つける、もしくは必要最低限の収入を得る方法を見つける。
これが好きなものを見つけることの次に、D領域を目指す人には必要なことだと思います。

支出を可能な限り下げる

あまり稼ぐことが期待できないD領域の人にとって、固定費の負担は非常に大きいので、家賃はなるべく下げる必要があります。
D領域をめざすのであれば、生活の固定費を下げることが最優先課題です。
どうしても実家を出て独立しなければならないなら、シェアハウスに住むことをおすすめします。

D領域の人は十分なお金を安定して稼げる可能性が低いです。
そこで家賃などの固定費や通信費などはなるべく下げておくことが大事です。

支出を可能な限り下げることは、必要な生活費を稼ぐために使う時間を減らすことにもつながります。
そうしてできた時間を好きなことに使うこともできます。

D領域の人は、好きなことを追い求めるためにも支出は可能な限り減らすことを目指しましょう。

誰からも評価されなくても「好き」を貫く覚悟を持つ

貧乏生活を楽しめるかどうかが、「好き」を追いかける人生を継続させ、充実させるためのポイントになります。
D領域を一生突き進んでいくには、相当な覚悟が必要です。
D領域をめざす人は死ぬまで世間に認められず、稼げない可能性もあります。
自分の「好き」を貫くという自己満足でおわってしまってもいいのか。
死んでから評価されるというロマンに酔えるのか
孤独や貧困が常に隣り合わせの人生が永遠に続いたって構わない
そうした覚悟ができないなら、D領域の人はいつか「好き」を追うことに疲れ、自己満足すら出来なくなる可能性もあるのです。

D領域の人は、好きなことができれば他には何もいらないと思えるかがポイントになります。

あなたが好きなことをやろうとすると色々なこと言う人が現れます。
あなたのしていることを応援してくれる人もいますが、少数だと思っておいた方が良いと思います。
大半は、あなたの行動を批判したり、あなたの挑戦しようとする気持ちをくじくような事を言う人です。
あなたの事を本当に心配して言ってくれている人ももちろんいます。
しかし、多くの人が嫌なことを我慢して生きている人です。
世の中には「本当はあれがしたいけど、この年齢では無理だ」など何かと言い訳をつけて我慢して生きている人がいます。
(実際は、出来ない理由を自分で作っているのですが、、、このことについてはまた別の記事で書きます)

嫌なことを我慢して生きている人にとっては、あなたが好きなことをやって生きていくことは自分を否定されている様に感じるのです。

「自分も本当は好きなことだけをして生きていけたのに色々と言い訳をしてきたのではないか」
「出来ないと思っていたのは自分だけなのではないか」
「好きなことだけをして生きていけないのは自分に能力がないだけではないか」
etc…

仮にあなたが周りから見て成功したとしても失敗したとしても、どちらにせよ色々なことを言われます。
それでも、自分の好きなことをやり続ける覚悟を持てるかどうか。

もし何か一生を捧げられる好きなものがあり、どんなことがあってもやり続ける覚悟があるのであれば、D領域を目指してみてください。


今回はD領域についてまとめました。
D領域を目指す人にとっては、最低限の生活を送りながら好きなことを貫き続ける人間になることが目標です。
そのために必要なことは次の4つです。

  • 一生を捧げられる好きなことを見つける
  • 最低限の収入を得る方法を見つける
  • 支出を可能な限り下げる
  • 「好き」を貫き続ける覚悟を持つ

あなたももしD領域を目指すなら、最低限の生活を送りながら好きなことを貫き続ける人間になりましょう。

「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」の他の章についても書いてますので読んでみてください。

<藤原和博の必ず食える1%の人になる方法に関するブログ>

はじめに
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A~D領域すべてに共通する条件
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経済的価値を重視しプロ志向であるB領域
責任を受け入れ自由に生きたい人におすすめ
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経済以外の価値を重視し権力志向であるC領域
安定した職についていたいけど、仕事以外で生きがいを感じたい人におすすめ
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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。