英文法

【TOEICや受験英語で必須な分詞】現在分詞と過去分詞についてわかりやすく解説

学生
学生
分詞って何?
先生
先生
分詞には、「現在分詞」と「過去分詞」の2種類あります。
現在、過去となっていますが分詞に時制の意味はありません。
今回は、分詞ついて勉強してみましょう。
<この記事でわかること>

分詞(現在分詞・過去分詞)について

分詞とは

分詞には、現在分詞と過去分詞があります。
現在分詞は動詞の~ing形をした形容詞であり、過去分詞は過去形と同じ形のものが多いです。過去分詞は、不規則に変化するものも多く一つひとつ覚える必要があります。
ここで分詞には、現在、過去と名前がついていますが時制の違いはありません。
では、現在分詞と過去分詞ではどう違うのでしょうか。

現在分詞:~ing
過去分詞:多くは過去形と同じ。(異なるものは覚えるしかない)
※現在分詞と過去分詞に、現在と過去の意味はない

現在分詞と過去分詞の違い

次の例題を見てください。

<例題1> 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1, 2の中から選びなさい。
A pot ( ) by Tom was expensive.
(Tomが壊した壺は高価なものでした。)
1 breaking
2 broken

選択肢の 1 breakingは現在分詞、2 brokenは過去分詞です。
ここで、次のことを覚えておいてください。

<例題1>で 1 breakingを選ぶと「potが壊している」ことになり、2 brokenを選ぶと「potが壊されている」ということになります。

このように、現在分詞は修飾する名詞が動作をしており、過去分詞では修飾する名詞が動作を受けていることになります。

今回は、potが壊されているので 2 brokenが正解ということになります。

では、これら現在分詞と過去分詞の使い方について見ていきましょう。

現在分詞:修飾する名詞が動作している
過去分詞:修飾する名詞が動作されている

形容詞としての分詞

分詞は形容詞と同じような働きをします。

<例文1>
(1) the flying bird (飛んでいる鳥)
(2) the broken pot(壊れた壺)

<例文1>では、現在分詞も過去分詞も1語のみのときは形容詞と同じように前から名詞を修飾しています。

(1)では、修飾する名詞が動作をしている(鳥が飛んでいる)ため現在分詞を用います。
一方、(2)では修飾する名詞が動作されている(壺が壊されている)ため過去分詞を用いています。

一方、分詞は形容詞と異なり後ろから修飾(後置修飾)することがあります。

<例文2>
(1) the bird flying in the sky(空を飛んでいる鳥)
(2) the pot broken by Tom(トムによって壊された壺)

<例文2>(1)(2)では、名詞を後ろから修飾しています。
分詞は、2語以上のかたまりで名詞を修飾する際は名詞の後ろに置きます。
この場合でも、現在分詞では修飾する名詞が動作をしており(鳥が空を飛んでいる)、過去分詞では動作をされています(壺がトムによって壊されている)。

このように、分詞は形容詞と同じように名詞を修飾することができます。

・現在分詞:修飾する名詞が動作をしている(能動)
a flying bird (飛んでいる鳥)
a bird flying in the sky(空を飛んでいる鳥)
⇒ a bird is flying (鳥が飛んでいる)

・過去分詞:修飾する名詞が動作をされている(受動)
a broken pot(壊れた壺)
a pot broken by Tom(トムによって壊された壺)
⇒ a pot is broken by Tom (壺がトムによって壊されている)

補語としての分詞

分詞は、形容詞と同じように補語として働くことがあります。

第2文型(S + V + C):「~しながら・・・する/~の状態で・・・する」

<例文3>
(1) He sat watching TV.
彼はテレビを見ながら座っている。
(2) They looked surprised at the news.
彼らはその知らせに驚いたように見えた。

<例文3>(1)(2)では、分詞が補語として働いています。
この場合は、動詞をしているときの状態を表します。

第2文型では、現在分詞は主語である彼が動作をしており(彼がテレビを見ている)、過去分詞は主語(彼ら)が動作をされている(彼らは知らせに驚かされている)ことを表しています。

第5文型(S + V + O + C)

<例文4>
(1) I heard her singing.
私は彼女が歌っているのを聞いた。
(2) I heard my name called.
私は名前が呼ばれるのを聞いた。

<例文4>では、分詞が第5文型の補語として働いています。
この場合は、目的語の状態を表します。

第5文型では、現在分詞は目的語が動作をしており(彼がテレビを見ている)、過去分詞は目的語である私の名前が動作をされている(彼らは知らせに驚かされている)ことを表しています。

<参考>分詞と原形不定詞の違い

<例文5>
(1) I heard her singing.
私は彼女が歌っているのを(一部)聞いた。
(2) I heard her sing.
私は彼女が歌うのを(初めから最後まで)聞いた

<例文5>(1)は先ほど<例文4>で用いた英文ですが、動詞に知覚動詞(hear)の過去形が用いられています。
知覚動詞の後ろには、<例文5>(2)のように原型不定詞を置くことができます。
<例文5>(1)(2)では、意味が少し異なります。

分詞を用いた<例文5>(1)では、歌っているところを通りかかり「一部」だけを聞いているイメージです。
<例文5>(2)では原形不定詞を用いており、歌っているところ「全部」聞いているイメージです。

 

付帯状況:with 名詞 分詞

受験やTOEICで英文を読んでいてよく見るのが「付帯状況」です。

<例文6>
(1) He looked at me with his eyes shining.
彼は目を輝かせた状態で私を見た
(2) She sat there with her eyes closed.
彼女は眼を閉じた状態でそこに座っていた

<例文6>(1)では、私を見ていたときの「状態」を表しています。

この時も、「目が輝いている」という関係ができているため現在分詞になります。

(2)では、座っていた時の「状態」をそれぞれ表しています。

この場合は、目が閉じられているため過去分詞になります。

「with 名詞 分詞」の形を見たら付帯状況を思い出すようにしてください。

まとめ

今回は、分詞について解説しました。
分詞では、現在分詞と過去分詞の違いをしっかり理解することが大切で。

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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。