英単語と英文法さえ覚えれば英文は読める!?
前回、英語を教える時に初めに伝えることについて書きました。
英語は語順が大事!2つのことを意識することから始めよう。
今回は、私が英語を教える際に伝える大切なことについて書きたいと思います。
それは次の事です。
- 英文法と英単語を覚えても英文は読めません!
私は、英文法と英単語を覚えても英文は読むことができないと英語を教える際に伝えます。
それがどうしてかも含め書いていきたいと思います。
どうして英単語と英文法を覚えても英文は読めないのか
英語をある程度勉強した人に次のように言われます。
「英文法と英単語さえ覚えれば英文は読めるでしょ」
あなたもそう思っていませんか?
残念ながら、英単語を覚え、英文法を理解しても英文を読めるようにはなりません。
英文法とは、「こうゆう形になっていればこうゆう意味になりますよ」というルールをまとめたものです。
次の文を見てください。
<例文1>
The girl called Emi called on Mike.
あなたはこの文を訳せるでしょうか?
この英文に使われている文法は、「文型」「分詞」です。
では、どうして「文型」と「分詞」が使われているとわかるのでしょうか?
このように「文型」と「分詞」という英文法を理解していたとしても、それらが使われているということに気づくことができなければ意味がありません。
これが、英文法を理解していても英文が読めないと私が言う理由です。
では、どうすれば英文を読めるようになるのでしょうか。
英文法を学んだ後にするべきことはなんなのか?
文型を学び英文法を理解した後に、英文を読むためにすることは次の事です。
- 英文を読むための英文法の使い方を知る
英文を見たときにどの英文法が使われているのかを把握できるようになるために
先ほどの<例文1>を見てください。
<例文1>
The girl called Emi called on Mike.
この英文を理解するうえでポイントになるのが、calledとcalled onです。
calledは、動詞callの過去形もしくは過去分詞形です。
接続詞がない場合、1つの文に主語と動詞は1つずつです(文型)。
つまり、calledとcalled onのどちらかが動詞でありもう1つは過去分詞であるということになります。
では、どちらが動詞なのでしょうか。
では、まずcalledを動詞だと考えてみましょう。
calledを動詞だと考えた場合、called on Mikeがどういう働きをしているのかを説明できません。
では、called on を動詞だと考えてみましょう。
called on を動詞だとするとcalledはどういう働きになるのでしょうか。
これを考える時に大切なのが次になります。
- <過去分詞>
1 完了形(have, has, hadが必要)
2 受動態(be動詞が必要)
3 分詞
4 過去分詞
過去分詞はこの4つの場合に使われいます。
この4つについてそれぞれ考えていきます。
今回は、「have, has, had」「be動詞」がないので1, 2はまずあり得ません。
そして、4の過去分詞は主節が必要になるのでこれもあり得ません。
ですので、今回は3 分詞ということになります。
では、全体としてどうなるかを見ておきましょう。
まず基本構造はThe girl called on Mikeであり、「その少女はMikeを訪ねた」という意味になります。
そして、called Emiが分詞としてThe girlを修飾することで「Emiと呼ばれている少女」という意味になります。
これらをまとめて、「Emiよ呼ばれている少女がMikeを訪ねた」と言う意味になります。
このように、英文法を学んだ後は「英文を読むための英文法の使い方を学ぶ」必要があります。
「基本はここだ!」で英文法の使い方を学ぶ!!
では、「英文を読むための英文法の使い方」をどうやって学ぶかです。
私がオススメする本は「基本はここだ!」です。
この本は2005年に発売された本ですが、英文法をある程度理解した人が次に読むのには最適は本だと私は考えています。
過去の生徒の中でも、この本を使うことで大幅に成績をあげた生徒が何人もいます。
難しい英文ではありませんが、正確に読もうと思うと考える必要がある英文が使われています。
英単語もそれほど難しくないですので、読んでみてください。
今回は英文法を学んだ後に大切な「英文を読むための英文法の使い方」について書きました。
「英文法と英単語さえ覚えれば英文は読めるでしょ」
こう考えている人は多いです。
- 英文法と英単語を覚えても英文は読めない!
英文法をある程度理解した人は、「基本はここだ!」を是非読んでみてください。