whatの考え方から使い方を理解して見極められるようにしましょう。
関係代名詞の種類・考え方・使い方
関係代名詞whatについて
whatとthatの違いについて
関係代名詞
関係代名詞は名詞の代わりをし、文と文をつなぐ接着剤のような働きをします。
主格、目的格、所有格の形があり、代わりをする名詞によって何をを使うかが決まります。
また、つなげる名詞が人、物のどれかによって用いる関係詞が変わります。
このつなげる名詞のことを先行詞と言います。
また、形の変わらない関係代名詞もあります。
今回は、形の変わらない関係代名詞(what, as, but)について解説します。
what
関係代名詞のwhatには次の3つの用法があります。
what = the thing(s) which:「~すること」
what 名詞 = all the 名詞:「すべての~」
what + S + be動詞:「現在の~、過去の~」
what = the thing(s) which
関係代名詞のwhatは、the thing(s) whichの代わりに用い「~すること」という名詞節をつくります。
(1) Please show me the things.
(2) You bought the things.
<例文1>は、(1)で「私にその物を見せてください」(2)で「あなたはその物を買った」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を関係代名詞whichを用いて1つの文にしたのが<例文2>です。
Please show me the things which you bought.
では、どうやってこの文ができているのかを見ていきましょう。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回の文では、them(the thingsを指している)となっているので「物」です。。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
themは目的語であるため、今回用いるのは目的格のwhichということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
関係代名詞を前に出して、先行詞である「the things」の後ろにつなぎます。
こうしてできた文が<例文2>になります。
関係代名詞が作った文がthe thingsを説明する形になっています。
このthe things whichをwhatで書き換えることが可能です。
その文が次の<例文3>になります。
Please show me what you bought.
このように、関係代名詞whatはthe things whichの代わりに用いて「~するもの・こと」という意味になります。
関係代名詞whatの特徴は、先行詞をもたないことと、後ろが不完全文になることです。
<関係代名詞whatの特徴>
先行詞をもたない
後ろは不完全文
what 名詞 = all the 名詞
関係代名詞のwhatは名詞と一緒に用いて、「~するもの全て」という意味になることがあります。
He gave the child what money he had.
= He gave the child all the money he had.
晴れは持っているお金を全て子供にあげた。
<例文4>のようにwhat 名詞で、all the 名詞の意味になることがあります。
このときも、先行詞を持たず、後ろが不完全文になります。
what + S + be動詞
関係代名詞whatはbe動詞と用いることで、「昔の~」「現在の~」という意味を表します。
(1) My father made me what I am.
私の父が私を現在の私にしました。
(2) Tom is different from what he was ten years ago.
Tomは10年前の彼とは違います。
(3) Mike is not what he used to be.
Mikeは以前の彼ではない。
<例文5>(1)の「what I am」が現在の私と言う意味になります。
そのため、「私の父が私を現在の私にしました。」と言う意味になります。
(2)の「what he was ten years ago」が10年前の彼と言う意味になり、「Tomは10年前の彼とは違います。」と言う意味になります。
(3)は、過去形ではなくused to beが用いられており、「what he used to be」で以前の彼と言う意味になります。
文全体では、「Mikeは以前の彼ではない。」と言う意味になります。
what S is:「現在のS」
what S was/what S used to be:「昔のS」
whatとthatの違い
よく学生から質問がある、whatとthatの違いについて解説します。
whatとthatの違いは次のようになります。
what:後ろが不完全文
that:後ろが完全文
例文を使って考えてみましょう。
(1) Please show me what you bought.
あなたが買ったものを私に見せてください。
(2) I think that you bought the book.
私はあなたがその本を買ったと思っています。
<例文6>(1)は、<例文2>で用いた文章と同じです。
<例文2>のところでも解説しましたが、what で作られる部分は不完全文(今回の文では目的語がない)になっています。
一方、(2)ではthatの後ろは完全文になっています。
このように、英文を日本語で考えるのではなく文構造で考えることがとても大切になります
まとめ
今回は、関係代名詞のwhatについて解説しました。
whatの用法は、次の3つを理解しましょう。
what = the thing(s) which:「~すること」
what 名詞 = all the 名詞:「すべての~」
what + S + be動詞:「現在の~、過去の~」
また、よく間違えやすい「関係代名詞のwhat」と「接続詞のthat」の違いについても理解しておいてください。
英文法の問題としてもよくでますので注意してください。
what:後ろが不完全文
that:後ろが完全文
関係代名詞についてはこちら↓
・主格の関係代名詞
・目的格の関係代名詞
・所有格の関係代名詞
・前置詞+関係代名詞
関係代名詞の演習問題はこちら↓