今回は、前置詞のついた関係代名詞に絞って勉強しよう
・関係代名詞の種類・考え方・使い方
・前置詞のついた関係代名詞について
関係代名詞
関係代名詞は名詞の代わりをし、文と文をつなぐ接着剤のような働きをします。
主格、目的格、所有格の形があり、代わりをする名詞によって何をを使うかが決まります。
また、つなげる名詞が人、物のどれかによって用いる関係詞が変わります。
このつなげる名詞のことを先行詞と言います。
また、形の変わらない関係代名詞もあります。
前置詞+目的格の関係代名詞
目的格の関係代名詞は、前置詞の後ろの目的語でも用いられます。
関係代名詞を用いた文の作り方については、他の関係代名詞と同じ形になります。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
③ 関係代名詞を前に出して、先行詞の後につなぎたい文を置く。
(1) This is a house.
(これは家です。)
(2) I lived in the house ten years ago.
(私はこの家に10年前住んでいました。)
<例文1>は、(1)で「これは家です」、(2)で「私はこの家に10年前に住んでいました。」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を先ほどと同じように1つにして「これは私が10年前に住んでいた家です」と表してみましょう。
その文が次の<例文2>(1)(2)になります。
(1) This is a house which I lived in ten years ago.
(2) This is a house in which I lived ten years ago.
(これは私が10年前に住んでいた家です。)
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回はa houseですので物です。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
今回は前置詞inの後ろの目的語として使われているので、「目的格」を用います。
①②から、用いる関係代名詞は「目的格のwhich」ということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
こうしてできた文が<例文4>(1)になります。
ここで、(1)では関係代名詞だけが前に出てきてinは後ろに残っています。
ですので、関係代名詞の後ろは前置詞inの後ろの目的語がない不完全文になっています。
(1)では、関係代名詞を省略することが可能です。
一方(2)では、関係代名詞がinと一緒に前に出てきています。
このように、目的格の関係代名詞が前置詞の後ろの目的語の代わりに用いられる際は、前置詞と一緒に前に出すことができます。
この場合、関係代名詞の後ろは完全文になります。
この前置詞を前に出したときは関係代名詞を省略することはできないので注意してください。
目的格の関係代名詞は前置詞と一緒に前に出ることがある
前置詞を前に出す時は関係代名詞は省略できない
関係代名詞についてはこちら↓
・主格の関係代名詞
・目的格の関係代名詞
・所有格の関係代名詞
関係代名詞の演習問題はこちら↓