日々是英文法 No.92
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
The higher your position is, the ( ) responsibilities you will have to take on.
1 more
2 best
3 most
4 worst
この問題は、2019年青山学院大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
- 今回のポイント:比較
- 今回の問題の解き方と解答
今回のポイント:比較
今回の問題を解くポイントは、比較です。
比較は大きくわけて次の3つあります。
- ①原級:as + 形容詞(副詞)の原級 + as ~「~と同じくらい」
②比較級:形容詞(副詞)の比較級 + than ~「~よりも」
③最上級:the + 形容詞(副詞)の最上級 + in/of ~「~の中で最も」
今回用いられているのは比較級です。
比較級
比較級は、「形容詞(副詞)の比較級+than ~」の形で2つのものを比較する際に用いられます。
3つ以上のものを比較する場合は最上級を用います。
<例題1>
(1) The population of Tokyo is large.
東京の人口は多いです。
(2) The population of Osaka is large.
大阪の人口は多いです。
<例題1>(1) (2)はそれぞれ東京と大阪の人口が多いことを表しています。
この東京と大阪の人口がどちらが多いか(または少ないか)を表すのが比較級です。
<例題2>
The population of Tokyo is larger than that of Osaka.
東京の人口は大阪の人口より多いです。
<比較級の作り方>
① 主語とする文の形容詞(副詞)を比較級にしthanを置きます。
② 比較する文をthanの後ろに置きます。
③ 共通するものを省略する。
今回の問題では、「東京の人口」と「大阪の人口」を比較しているため「that of(the populationは2回目なのでthat)」は省略できません。
The population of Tokyo is larger than Osaka.にすると、「東京の人口」と「大阪の面積」を比較することになるので注意が必要です。
The 比較級 S1 + V1, the 比較級 S2 + V2.
比較級の特殊な構文の1つとして「The 比較級 S1 + V1, the 比較級 S2 + V2.」の形で「S1がV1するほど、ますますS2はV2である」という意味になる。
<例文3>
The higher we went up, the colder it became.
高く登れば登るほど、だんだん寒くなった。
<例文3>は、元々「We went up high.」「It became cold.」の2つの文からできています。
元々どういった形の文であるかを考えることが比較級では大切なので、比較級をみたら一度元の文を考える癖をつけるようにしてください。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、文頭にThe higher と the 比較級の形になっています。
この段階で、( )には比較級が入ると判断します。
よって正解は 1 moreということになります。
- <正解>
1 more