日々是英文法 No.9
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
Kenji told me his trip to London was wonderful. I wish I ( ) in that program.
1 had participated
2 have participated
3 participate
4 will participate
この問題は、2011年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
仮定法
今回の問題を解くポイントになるのは、「I wish(仮定法)」です。
仮定法は受験英語などでよく出題されます。
仮定法とは、あることがらを事実としてではなく「もし~だったら」と表現する際に用いる方法です。
仮定法には、仮定法過去、仮定法過去完了などがあります。
仮定法についてはまた詳しく書きたいと思います。
今回の問題に使われている「I wish」も仮定法の問題としてよく出されます。
I wishは、事実とは反対のことを想定し「~だったらなぁ」という意味になります。
このとき、wishの後ろに続くthat節内は、「現在の事であれば過去」「過去の事であれば過去完了」をそれぞれ用います。
I hope と I wish の違い
次の例文の違いがあなたはわかりますか?
<例文1>
I hope you pass the entrance examination .
<例文2>
I wish you passed the the entrance examination.
<例文1>と<例文2>で異なっているのは、hopeとwish,そしてpassの時制です。
ここで、hopeとwishの違いについてです。
- wish:実現する可能性が低いと考えている
- hope:実現可能な願望
つまり、<例文1>は話し手があなたが入学試験に通る可能性があると考えています。
一方、<例文2>は話し手があなたが入学試験に通る可能性は低いと考えています。
wishには「相手の幸せを望む」時にも使われます。
<例文2>ように、仮定法として使われるときは「実現可能性が低い」もしくは「事実とは反対の事」を想定している際に使われます。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、I wishが使われています。
この時点で、仮定法であることを意識してください・
そして。前文で「ロンドン旅行が素晴らしかったとKenjiが言っていた」となっています。
それに対して、私も参加しておけばよかったなぁ(実際は参加していない)と言っているのです。
これは、過去にのことを言っているので、仮定法過去完了を用います。
よって答えは、1 had participated になります。
- 1 had paeticipated
<参考問題>
次の問いの( )に入れるのに最も適当なものを1~2の中から選びなさい。
It is raining now. I wish it ( ) raining.
1 were
2 weren’t
3 has been
4 had been
1文目で「今雨が降っている」と書いています。それに対して、I wishを使って「(今)降っていなければなぁ」と言っていると考えられます。
今降っていることに対して反対の、今降ってなければなぁと言いたいので仮定法過去の否定文である 2 weren’tが正解になります。