日々是英文法 No.86
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
Kyoto is a historic city ( ) received the 2015 World’s Best Cities Award from a well-known travel magazine.
1 where
2 which
3 who
4 whose
この問題は、2017年立命館大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
- 今回のポイント:関係詞(関係代名詞)
- 今回の問題の解き方と解答
今回のポイント:関係詞(関係代名詞)
今回の問題を解くポイントは、関係詞です。
関係詞には大きく分けて「関係代名詞」「関係副詞」「複合関係詞」の3つあります。
今回用いられているのは、その中の「関係代名詞」です。
主格
主格の関係代名詞には、who, which, thatの3つあります。
先行詞が人の時はwho、物の時はwhich、それ以外ではthatを使います。
次の例文を見てください。
<例文1>
(1) I have a friend.
(私には友達がいます。)
(2) He is a doctor.
(彼は医者です。)
<例文1>は、(1)で「私には友達がいます」、(2)で「彼(その友達)は医者です」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を1つにして「私には医者である友達がいます」と表したいときに用いるのが関係代名詞です。
その関係代名詞を使った文が次の<例文2>になります。
<例文2>
I have a friend who is a doctor..
(私には医者である友達がいます。)
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回はa friendですので「人」です。
② つなぎたい文の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
今回Heは主語として使われているので、「主格」を用います。
①②から、用いる関係代名詞は「主格のwho」ということになります。
③ 関係代名詞をつなぎたい語句の後ろにおいて2つの文をつなぐ
こうしてできた文が<例文2>になります。
ここで完成した<例文2>を見てほしいのですが、whoの後ろに主語がなく動詞がきています。
主格の関係代名詞は後ろに主語のない文が来ますので見つける際のポイントになります。
そして、今回のa friendのように関係代名詞節でつなぐ名詞のことを先行詞といいます。
- 主格の関係代名詞は後ろに主語のない文になっている。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、選択肢から関係詞の問題であることがわかります。
( )の後にrecievedと動詞があります。
このことから、( )には主格の関係代名詞が入るとわかります。
そして、先行詞にあたるのがa historic cityと物であることから、2 whichが正解だとわかります。
よって正解は 2 whichということになります。
- <正解>
2 which
関係詞については以下でも扱っていますので、のぞいてみてください。