日々是英文法

【日々是英文法】1日1個英文法を解いてみるNo.8

日々是英文法 No.8

大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。

是非毎日覗いてみてください。

  • 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
    All the trains were canceled yesterday due to deep snow. That’s ( ) I was not able to attend the meeting.
    1 because
    2 for
    3 so
    4 why

この問題は、2015年センター追試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。

接続詞

今回の問題を解くポイントになるのは、理由と結果を表す接続詞です。

英語の問題では、接続詞を当てはめる問題がよく出ます。
そういった問題を解くのに日本語に直して当てはめてみてしっくりくるかどうかで判断する人がいます。
たとえば次の問題を考えてみた下さい。

<例文1>次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~2の中から選びなさい。
I was tired, ( ) I went home early yesterday.
1 because
2 so

この問題をあなたはどう解きますか?
日本語に訳してみましょう。

1:私は疲れていた。なぜなら私は昨日早く家に帰ったからだ。
2:私は疲れていた。そこで私は昨日早く帰った。

どちらが正解でしょうか?
人によってどちらを正しいと感じるかは違うかもしれません。

早く家に帰って子供と遊んだので疲れたのかもしません。そうであれば1が正解です。
毎日仕事で疲れていたので昨日は早く帰ったのかもしれません。その場合の正解は2です。

このように日本語で考えてしまってはどちらも正解のように感じることがよくあります。

ではどうして解くのがいいのでしょうか。
こういった問題を解くときは、「接続詞のついた副詞節」と「主節」の関係がどうなっているかを考える習慣を付けてください。

今回のように理由と結果に関する接続しを入れる場合は、どちらが理由でどちらが結果なのかを考えることが大切です。

<例文1>の場合は、「疲れていた」のが理由なのか、「家に早く帰った」のが理由なのかを考えます。
前後の文を読んで、どちらが理由なのかを考えてみてください。

そしてよく出る接続詞が「That’s because ~」と「That’s why ~」です。

That’s because ~ と That’s why ~ の違い

That’s because ~ と That’s why ~ は英文法の問題としてよく出ます。
あなたは、この違いわかりますか。

  • That’s because ~ :なぜなら
  • That’s why ~:~というのも

上のように覚えているだけでは不十分です。
日本語訳にするだけでは、難しい英文を早く正確に理解することができません。
「英文を日本語訳できる」のと「英文を理解する」のには大きな差があります。

では、どう理解すればいいのでしょうか。
今日からは次のように考えるようにしてください。

  • ~ . That’s because ・・・
    「~」が結果、「・・・」が理由
  • ~ . That’s why ・・・
    「~」が理由、「・・・」が結果

That’s becauseは、前文(~にあたる部分)が結果であり、後文(・・・にあたる部分)が理由になります。
反対に、前文(~にあたる部分)が理由であり、後文(・・・にあたる部分)が結果になるのがThat’s whyになります。

どうしてそうなのかはまたどこかで書きたいと思います。

どちらが理由で、どちらが結果なのかを意識するようにしてください。

今回の問題の解き方と解答

今回の問題では、That’s (  )となっていますので「2 for,
3 so」は不適です。
for, so は文と文を結ぶ等位接続詞で、That’s for/so という形はとりません。

そして、1文目にAll the trains were canceled yesterday due to deep snow.(昨日深雪の影響ですべての列車が運休になりました。)と書いてあります。
2文目の( )以降は、I was not able to attend the meeting.「私は会議に出席することができなかった。」となっています。
では、どちらが理由で、どちらが結果かを考えてみましょう。

① 列車が運休になったから(理由)出席できなかった(結果)
② 列車が運休になった(結果)のは出席できなかったから(理由)

どちらでしょうか。
もちろん①です。
よって、前文が理由で後文が結果になるThat’s whyとなる 4 whyが正解になります。

  • <正解>
    4 why

<参考問題>
次の問いの( )に入れるのに最も適当なものを1~2の中から選びなさい。
I was late for school. That’s ( ) the train was delayed.
1 why
2 because

1文目で「学校に遅れた」、2文目で「列車が遅れた」と書いてあります。
学校に遅れた(結果)のは列車が遅れたから(理由)です。
よって、前文が結果で後文が理由であるThat’s becauseとなる2 becauseが正解となります。

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GoodAmbition
オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。