日々是英文法 No.4
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
My wife wanted to have our son ( ) dinner for us, but I ordered a pizza instead.
1 cook
2 cooked
3 cooks
4 to cook
この問題は、2014年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
使役動詞(make, have, let)の文型
今回の問題を解くポイントになるのは、使役動詞であるhaveです。
使役動詞とは、人やものに「~させる」「~してもる」という意味の動詞です。
英語では、「make, have, let」が使役動詞になります。
使役動詞は、前回説明した知覚動詞と同じでto不定詞ではなく原形不定詞を目的語の後に置くことができます。
have O 原形不定詞
使役動詞のhaveは、当たり前のことをしてもらうというニュアンスをもちます。
(make, letについてはまた書きます。)
<例文1>
I had my son wash dishes.
(私は、息子にお皿を洗わせました。)
この例文の場合は、息子がお皿を洗うことになっていたことを行わせたというニュアンスになります。
使役動詞は、原形不定詞を目的語の後ろに置くことができます。
しかし、すべての問題が原形不定詞になるわけではありません。
have O 過去分詞
使役動詞のhaveは、目的語の後に過去分詞を置き「被害(~された)」や「依頼(頼んで~してもらう)」の意味を表すことができます。
次の例文を見てください。
<例文2>
I had my bag stolen.
(私はカバンを盗まれました。)
<例文3>
I had my room cleaned.
(私は部屋を掃除してもらいました。)
<例文1>では、my son washed dishes.(私の息子は皿を洗った)という能動態の関係でした。
一方<例文2>では、my bag was stolen.(私のカバンは盗まれた。)という受動態の関係にあります。
<例文3>でも、my room was cleaned.(私の部屋は掃除された)という受動態の関係になっています。
<例文2>のように被害の意味になるのか、<例文3>のように依頼になるのかは文脈で判断することになります。
このように、haveには「原形不定詞(使役)」「過去分詞(被害・依頼)」のどちらも持つので注意が必要です。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、使役動詞haveの後ろにour sonという目的語が来ています。
では、our sonとcookの間にどのような関係かあるでしょうか。
- (1) Our son cooked dinner.(私の息子が夕食を作った)
(2) Our son was cooked. (私の息子が料理された)
もちろん(1)の息子が夕食を作ったのです。
このことから、今回の正解 1 cookになります。
- <正解>
1 cook
<参考問題>
次の問いの( )に入れるのに最も適当なものを1~4の中から選びなさい。
I had my son ( ) this equipment to my room.
1 move
2 to move
3 moving
4 moved
My son moved this equipment to my room.(私の息子はこの機材を部屋に運んだ)というように、私の息子が運んでいるので1 moveが正解になります。
尚、equipment(装置、機材、設備)はよく出る単語なのでここで覚えておきましょう。