今日の問題
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
Would you mind ( ) me to call tomorrow.
1 having remind
2 having reminded
3 remind
4 reminding
この問題は、2020年関西学院大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
不定詞と動名詞、動名詞の完了形
今回の問題を解くポイントになるのは、「動名詞と不定詞」「動名詞の完了形」です。
動名詞と不定詞
動名詞と不定詞の違いについては、日々是英文法 No.37で説明しました。
不定詞:未来を意味しており、積極的なイメージ
動名詞は過去を、不定詞には未来を意味します。
次の例文を見てください。
Do you mind closing the door.
(扉を閉めることをいやだと思いますか?)
mindは、「~をいやだと思う、気にする」という意味の動詞です。
いやだと思うわけですから、これからする事なので不定詞を用いそうなところです。
しかし、「~することをいやだと思う」という意味でmindを用いる際は後ろには動名詞を用います。
前回(日々是英文法 No.38)のavoidと同じようにmindも、不定詞の概念と異なって、動名詞しか取らない動詞です。
こういった動詞は覚える必要があるのでその都度覚えるようにしましょう。
動名詞の完了形
動名詞の完了形は、「having + 過去分詞」の形になります。
次の例文を見てください。
(1) She regrets visiting the city.
⇒She regrets that she visits the city.
(彼女はその町を訪れていることを後悔している。)
(2) She regrets having visited the city.
⇒She regrets that she visited the city.
(彼女はその町を訪れていたことを後悔している。)
(3) She regretted having visited the city.
⇒She regretted that she had visited the city.
(彼女はその町を訪れていたことを後悔していた。)
<例文1>の(1)は、「訪れていることを今後悔している」という意味になります。
一方(2)は、後悔しているのは今ですが訪れたのは過去になります。
最後に(3)は、後悔しているのが過去であり、訪れたのはそれよにも前ということになります。
このように動名詞の完了形は、1つ前の過去を表す際に用いられます。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )の前にmind があります。
amindは後ろに動名詞を置くので、1 having remind, 2 having reminded, 4 remindingのどれかになります。
ここで、動名詞の完了形は「having + 過去分詞」の形をとるので1 having remindは不適となります。
よって、2 having reminded, 4 remindingのどちらかということになります。
文の最後にtomorrowがあるので明日の事であることがわかります。
よって正解は、4 remindingになります。
4 reminding
動名詞と不定詞については、以前にも扱っていますので覗いてみてください。
不定詞のまとめについてはこちら↓