日々是英文法 No.36
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
( ) the fact that I got up early, I still missed the bus.
1 Despite
2 Even though
3 In spite
4 While
この問題は、2018年立命館大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
接続詞 or 前置詞
前回(# 日々是英文法 No.35)に引き続き、今回の問題を解くポイントは、接続詞or前置詞の見極めです。
入試問題やTOEICで目標を達成するためには熟語を覚えることは大切です。
今回の選択肢に出てくる熟語は全て覚えてほしい熟語です。
その際に、その熟語がどういった形で使われるかも含めて覚えるようにしてください。
in spite of:~にかかわらず
in spite of は、後ろに名詞を置き「~にかかわらず」という意味になります。
名詞が後ろに来るので、前置詞として覚えてください。
spite は「悪意(をもって邪魔をすること)」という意味の名詞です。
このことからin spte of 名詞で、「名詞の悪意の中で」といういみによって、「悪意の嫌がらせがあっても」という意味になったのだと考えられます。
in spite of の後ろに文を置きたい場合は、the fact that ~という形を用います。
このthat は同格のthatと呼ばれ、the factの内容を説明する形になります。
- in spite of 名詞:~にかかわらず
- in spite of the fact that S + V:~にかかわらず
despite:~にかかわらず
despiteは前置詞で、後ろに名詞がきます。
despite も後ろに文を置きたい場合は、the fact that ~という形を用います。
- despite 名詞:~にかかわらず。
- despite that S + V :~にかかわらず
even though:譲歩(逆説)
thoughは接続詞で「~だが」という逆説を表します。
even thoughにも逆説を表す意味もあるのですが、「~であったとしても」という譲歩の意味も表します。
譲歩の意味を忘れてしまうことが多いので、even thoughは譲歩を表すと覚えておいてくださう。
同じ譲歩を表す語句として、even ifもよく出てきます。
even thoughは後ろに事実が来る緒のに対して、even ifは仮定する内容が来ることが多いです。
<例文1>
(1) Even if it rains tomorrow, I will go there.
(たとえ雨だったとしても、私はそこに行くつもりです。)
(2) Even though it rains today, I will go there.
(今日は雨が降っているが、私はそこに行くつもりです。
<例文1>の(1)では、「明日雨だったとしても」と仮定の話をしています。
一方(2)では、「今雨が降っているとしても」と事実の話をしています。
thoughもifも接続詞ですので、後ろには文(S + V)がきます。
- even though S + V :譲歩(~にもかかわらず)
- even if S + V:譲歩(~にもかかわらず)
while:~する間に、~する一方で
whileは、「~する間に」「~する一方で」という意味になります。
While は接続詞ですので後ろには文(S + V)がきます。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )の後ろにthe factがきます。
このことから( )には前置詞が入ると判断できます。
選択肢の中で前置詞として用いられるのは1 Despiteのみです。
よって、正解は1 Despiteになります。
今回の問題のように前置詞か接続詞かを考えるだけで解ける問題があります。
そういった問題は、文章の意味がわからなくても解けるので素早く解くようにしましょう。
- <正解>
1 Despite