日々是英文法 No.30
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
Already ( ) I wanted to go, I was waiting for a response.
1 did I tell him
2 had told him
3 having told him
4 to tell him
この問題は、2017年立命館大学の問題です。
10秒以内に解いて欲しい問題です。
分詞構文
今回の問題を解くポイントは、分詞構文です。
分詞構文については、日々是英文法 No.12, 日々是英文法 No.27で扱いました。
分詞構文の問題はよく出るのでしっかりと覚えておいてください。
- <分詞構文の作り方>
①接続詞が省略されます。意味をはっきりさせるために残る時もありますが、基本形は省略されます。
②主節と同じ場合は主語を省略します。主節と主語か異なる際は主語を残します。
③時制が主節と同じ場合は、動詞を現在分詞に変更します。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )の後ろに I was waiting と文(主語 + 動詞)があります。
このことから、前半は副詞節または副詞節として働く必要があります。
選択肢の中で副詞節を作ることができるのが、3 having told him, 4 to tell himのどちらかです。
3 having told himであれば、分詞構文として働き副詞句を作ります。
分詞構文であれば、基本的には主節の主語と一致しています。
また、今回はhaving toldと完了形の形になっていますので、主節よりも時制が過去であることがわかります。
ですので、分詞構文を節に戻すと I had already told him I wanted to go(私は行きたいと彼にもうすでに言いました。)という意味になります。
一方、4 to tell himであれば不定詞として働き副詞句を作ります。
この場合、( )の前のalreadyの説明ができません。
もし、alreadyがなくても、 to tell him I wanted to go(私は行きたいと彼に言うために)となり、後ろの「私は返答を待っているところでした」と意味的につながりません。
よって、正解は3 having told himと判断します。
- <正解>
3 having told him