今日の問題
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
Our boss was sick at home, so we did ( ) we thought was needed to finish the project.
1 how
2 that
3 what
4 which
この問題は、2018年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
関係代名詞
今回の問題を解くポイントは、関係代名詞です。
次の例文を見てください。
(1) I have a book.
(私は本を持っています。)
(2) I think the book was important.
(私はその本は重要だと思っています。)
<例文1>は、(1)で「私は本を持っている」、(2)で「私はその本が重要だと思っている」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を1つにして「私は重要だと思っている本を持っている」と表したいときに用いるのが関係代名詞です。
その関係代名詞を使った文が次の<例文2>になります。
I have a book which I think was important.
(私は重要だと思っている本を持っています。)
関係代名詞に関してはまた詳しく書きたいと思います。
今回は問題を解くのに必要な関係代名詞の作り方の1つについて書いてみたいと思います。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回はthe bookという物です。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
今回the bookは主語として使われているので、「主格」を用います。
①②から、用いる関係代名詞は「主格のwhich」ということになります。
③ 関係代名詞を先頭に出して2つの文をつなぐ
こうしてできた分が<例文2>になります。
ここで完成した<例文2>を見てほしいのですが、which以降が不完全文(文の要素が足りない文)になっています。
文法問題で関係代名詞が入るかどうかは、修飾する文が不完全文になっているかどうかがポイントになります。
関係代名詞のwhat
先ほどの<例文2>では、関係代名詞節が修飾する名詞のことを「先行詞」と言います。
関係代名詞の中にはこの先行詞を必要としない物があります。
それがwhatです。
I have a thing which I think was important.
(私は重要だと思っているものを持っています。)
このa thing whichに変わるのがwhatです。
I have what I think was important.
(私は重要だと思っているものを持っています。)
what を用いる際は、先行詞がなく、かつ、修飾する文が不完全文になっている、ことがポイントになります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、「上司は病気だった。だから私たちはした」となっています。
( )の前にはdidという動詞が来ていて(名詞ではない)、後ろを見てみると、thought was と動詞が続いています。
このことから、先行詞と関係代名詞の両方の役割も果たすことができる 3 whatが正解となります。
3 what