今日の問題
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
“I heard Daiki’s sisters are twins. Have you met them?”
“No, I haven’t met ( ) of them yet.”
1 each
2 either
3 every
4 neither
この問題は、2012年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
either, neither
今回の問題を解くポイントは、either, neitherです。
次の例文を見てください。
(1) Tom can speak either English or Chinese.
(トムは英語か中国語のどちらかを話すことができます。)
(2) Either Tom or Mike speaks English.
(TomかMikeのどちらかは英語を話ます。)
eitherは<例文1>のように「どちらか一方」という意味になります。
(2)のように、eitherが主語に使われるときは、単数扱いになるため動詞には三単現のsが必要です。
では、<例文1>を否定文にするとどうなるでしょうか。
Tom cannot speak either English or Chinese.
(トムは英語と中国語のどちらも話すことはできません。)
eitherを否定文で使う時は、「どちらもない」という意味になります。
このnot + eitherと同じ働きをするのがneitherになります。
(1) Tom can speak neither English nor Chinese.
(Tomは英語も中国語も話すことが出来ません。)
(2) Neither Tom or Mike speaks English.
(TomもMikeも英語を話すことができません。
neitherはnot + eitherと同じく「どちらもない」という意味になります。
そして、neitherも主語に使う時は単数扱いのなるので動詞には三単現のsが必要になります。
not + bothは「どちらもない」にならない
「どちらもない」という文を作る際によく間違えるのが、not + bothです。
Tom can speak both English and Chinese.
(Tomは英語と中国語をどちらも話すことが出来ます。)
bothは、「両方とも(どちらも)」という意味になります。
では、bothを否定文でつかうとどうなるでしょうか。
Tom cannot speak both English and Chinese.
(Tomは英語と中国語の両方話すことできるということはない。)
bothを否定文で使う際は、「両方ともではない」という意味になります。これを部分否定と言います。
私はこの部分否定を「notにははすべてを覆す力はない」と教えています。
「not 100%」は「0%」にはならず、「100%ではない」という意味になります。
部分否定の訳し方には気をつけるようにしてください。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、1文目に「Daikiの姉妹は双子だしいね。会ったことある?」と聞いています。
それに対して、いいえと答えています。
このことから、まだどちらにも会ったことがないという意味になると判断します。
そして、haven’tとnotがついていることから 2 eitherが答えになります。
2 either