今日の問題
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
I don’t think we can come up with a solution to the problem, however long we spend ( ) it.
1 discussing
2 talking
3 to discuss
4 to talk
この問題は、2009年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
spendの用法、自動詞と他動詞の違い
今回の問題を解くポイントになるのは、spendの用法、自動詞と他動詞の違いです。
spentの用法
今回の問題を解くポイントの1つが、spendの用法です。
spendは、後ろに不定詞と動名詞どちらも置くことがあります。
しかし、それぞれで意味が異なります。
spend 時間 (in) ~ing:「~して時間をつぶす、~するのに時間をかける」
<例文1>
不定詞:I spent a lot of time to realize this project.
(このprojectを実現するために多くの時間を費やした。)
動名詞:I spent an hour (in) talking with her.
(私は彼女と話してして1時間過ごしました。)
不定詞の場合は、目的用法であり「時間を使って~する」となります。何か達成したことがあるなどで、「達成するのにとても時間がかかったよ」と言いたいときに使います。
動名詞の場合は、元々はinがあったのですが省略されることが多いです。
この場合は、彼女と話をして時間を過ごしたという意味になります。何かを達成するために時間をつかったのではなく、何かをして過ごしたよと言いたいときに使います。
自動詞と他動詞
今回の問題でポインになるもう一つの点が、自動詞と他動詞です。
自動詞と他動詞については、くわしくは英文法の中で一番大事なのは文型!!文型からやり直そう!に書いてあるので読んでみてください。
自動詞と他動詞の違いは簡単に言うと次の様になります。
他動詞:後ろに名詞を置くことができる
get to = arrive at = reach
自動詞と他動詞の違いでよく扱うのが、get to, arrive at, reachの違いです。
これらは全て「到着する」という意味になります。厳密に言うとそれぞれ少しずつニュアンスが違いますが、日本語で表現すると「到着する」という意味になります。
(1) He got to the station.
(2) He arrived at the station.
(3) He reached the station.
(彼は駅に着いた。)
<例文4>はどれも駅に着いたという意味になります。
<例文4>使われている動詞の中で他動詞となるのはreachです。
reachは他動詞なので、the stationという名詞を直接置くことが出来ます。
しかし、get, arriveを「到着する」という意味で使う場合は、自動詞になります。
ですので、それぞれto, atという前置詞を使って、「前置詞+名詞」という形にする必要があります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、(ensp; ) の前にspendがあります。
そしてlongがhoweverとともに前に出ているので、「~するために長い時間かかった」なのか「~するのに時間をかけるのか」どちらかです。
前文で、「解決策を見つけることはできないと思う」とかいてあるので、どれだけ時間を掛けようとということだと判断します。
よって、不定詞である3, 4ではなく動名詞の1, 2にしぼります。
つづいて、(ensp; )の後ろを見てみると、前置詞のないitがあります。
discussは「~について議論する」という他動詞ですが、同じ意味でtalkを使う場合は自動詞になりますのでaboutが必要になります。
よって、答えは1 discussingになります。
1 discussing
<重要な語句>
come up with:~を思いつく、提案する、追いつく
文型(文構造)についてはこちら↓