日々是英文法 No.18
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( A )と( B )に入れるのに最も適当な組み合わせを選びなさい。
The manager said his team ( A ) win the soccer league and they actually did ( B ) season.
1 A:will B:next
2 A:will B:the next
3 A:would B:next
4 A:would B:the next
この問題は、2015年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
will/would, next/the nextの違い
今回の問題を解くポイントになるのは、will/would, next/the nextの違いです。
これらはどこを視点にしているかで問題を解くことになります。
will/would
中学英語でwillは未来形を作るときに使うと習います。
そして、wouldはwillの過去形と習うと思います。
しかし、正確には英語には未来形という表現は存在しません。
そして、wouldは現在のことを表すこともあります。
くわしくはまた書きたいと思います。
今回は、未来を表すwillとその過去形としてのwouldについて考えたいと思います。
<例文1>
(1) She says Tom will go there.
(トムはそこに行くだろうと彼女は言っています。)
(2) He said Tom would go there.
(トムはそこに行くだろうと彼女は言っていました。)
(1)はwillを、(2)はwouldが使われています。
日本語訳だけでは違いがいまいちわからないと思います。
ですので、次の図を見てください。
(1)では、彼女が言っているのは現在で、現在のおける未来にトムは行くということになります。
一方(2)では視点を過去に移し、彼女が言っているのは過去で、過去における未来にトムは行くということになります。
つまり、willは現在から見た未来、wouldは過去から見た未来になります。
next/the next
nextとthe nextはtheが付くことで意味が変わります。
<例文2>
(1) Tom says he want to do it by next Friday.
「Tomは次の金曜日までにそれをしたいと言っています。」
(2) Tom said he wanted to do it by the next Friday.
「Tomはその次の金曜日までにそれをしたいと言っていた。」
次の図を見てください。
(1)のnext は次の金曜日までにしたいのでであり、(2)のthe nextはトムが言っていた時から見て次の金曜日までです。
図の様にthe nextはある時点から見た次のという意味になります。
the next は過去だけでなく、未来形でも使われます。
<例文3>
I will be busy for the next 6 hours.
「私はこれから6時間忙しいです。」
<例文3>のように、今から6時間といった使い方もするので覚えておいてください。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、The manager said と過去形になっています。
このことから「his teamがsoccer leagueで勝つだろう」と過去から見て未来の話になります。
よって、( A )にはwillではなくwouldが入ります。
and以降では、actually did(実際に勝った)と書いてあるので、話していた次のseasonで勝ったという意味になると判断します。
話していた次のseasonという意味にするために( B )にはthe nextを入れます。
よって、正解は4 A:would B:the nextになります。
- <正解>
4 A:would B:the next