日々是英文法 No.11
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( A )と( B )に入れるのに最も適当な組み合わせを選びなさい。
I was ( A ) when I watched the completely ( B ) ending of the movie.
1 A:shocked B:surprised
2 A:shocked B:surprising
3 A:shocking B:surprised
4 A:shocking B:surprising
この問題は、2019年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
過去分詞と現在分詞
今回の問題を解くポイントになるのは、現在分詞と過去分詞です。
現在分詞は動詞の~ing形をした形容詞であり、過去分詞は過去形と同じ形のものが多いです。過去分詞は、不規則に変化するものも多く一つひとつ覚える必要があります。
分詞についてはまた別で書きたいと思います。
今回は次の事を理解してください。
- 現在分詞:修飾する名詞が動作をしている(能動)
a flying bird (飛んでいる鳥)
a bird flying in the sky(空を飛んでいる鳥)
⇒ a bird is flying (鳥が飛んでいる) -
過去分詞:修飾する名詞が動作をされている(受動)
a broken pot(壊れた壺)
a pot broken by Tom(トムによって壊された壺)
⇒ a pot is broken by Tom (壺がトムによって壊されている)
今回の問題のように感情を表す動詞の現在分詞と過去分詞は形容詞と扱われることも多いです。
「~させる」の意味の動詞
exciteやshockのような動詞は現在分詞と過去分詞の扱いに注意が必要です。
次の問題を見てください。
<問題1>
The game ( ) us.
1 excited
2 was excited
この問題の時( )に入るのは、能動態の1番でしょうか、それとも受動態の2番でしょうか。
exciteは、「興奮させる」という意味をもちます。
ですので、この問題では「試合が私たちを興奮させた(興奮したのは私達)」ので1番が正解になります。
では、次はどうなるでしょうか。
<問題2>
He watched the movie yesterday. He ( ).
1 excited
2 was ectited
<問題2>では、「映画を昨日見て、彼が興奮していた」という意味になります。
興奮したのはHeなので、2 was excitedが正解になります。
ここで、次のように覚える人がいます。
・主語が人であれば現在分詞
・主語が物であれば過去分詞
私はこの教え方はしません。
それは、人であっても現在分詞になることはあるからです。
<例文1>
He wins the match. He excited us.
彼はその試合に勝ちました。彼は私たちを興奮させた。
彼が私たちを興奮させたので、この場合はexcitedになります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、前半の主語がIになっており、when節の中は私が映画のendingを見たと書いてあります。
このことから、「私は映画のendingを見て衝撃を受けた」という意味になることがわかります。
衝撃を受けたのは私なので、Aはshockedになります。
続いて、Bはendingにかかる分詞だとわかります。
ending is surprising(endingが驚かせる)のでしょうか、ending is surprised(endingが驚く)のかどちらでしょうか。
もちろん、endingが私を驚かせるのでBはsurprisingになります。
- <正解>
2 A:shocked B:surprising