考え方から使い方までを見ていこう。
今回は、所有格の関係代名詞に絞って勉強しよう
・関係代名詞の種類・考え方・使い方
・所有格の関係代名詞について
関係代名詞
関係代名詞は名詞の代わりをし、文と文をつなぐ接着剤のような働きをします。
主格、目的格、所有格の形があり、代わりをする名詞によって何をを使うかが決まります。
また、つなげる名詞が人、物のどれかによって用いる関係詞が変わります。
このつなげる名詞のことを先行詞と言います。
また、形の変わらない関係代名詞もあります。
所有格の関係代名詞
今回は、所有格の関係代名詞について解説していきます。
所有格の関係代名詞は、上で示したようにwhose, of whichの2種類があります。
主格、目的格で用いたthatのは所有格は存在しません。
関係代名詞を用いた文の作り方の基本は、次のようになります。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
whose
まず、whoseについて説明します。
先行詞が人・物どちらであっても所有格はwhoseになります。
ではそれぞれについて見ていきましょう。
先行詞が人の場合
(1) I have a friend.
(私には友達がいます。)
(2) His father is an Engkish teacher.
(彼のお父さんは英語の先生です。)
<例文1>は、(1)で「私には友達がいます。」、(2)で「私のお父さんは英語の先生です。」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を1つにして「私にはお父さんが英語の先生である友達がいます。」と表したいときに用いるのが所有格の関係代名詞です。
その関係代名詞を使った文が次の<例文2>になります。
I have a friend whose fataher is an Engkish teacher.
(私にはお父さんが英語の先生である友達がいます。)
では、どうやってこの文ができているのかを見ていきましょう。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回の文では、hisとなっているので「人」です。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
hisは所有語であるため、今回用いるのは所有格のwhoseということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
今回は関係代名詞が前にありますので、先行詞である「a friend」にそのまま後ろにつなぎます。
こうしてできた文が<例文2>になります。
関係代名詞が作った文がa friendを説明する形になっています。
先行詞が物の場合
(1) This is a pen.
(これはペンです。)
(2) I like its color.
(私はその色が好きです.)
<例文3>は、(1)で「これはペンです。」、(2)で「私はその色が好きです.」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を1つにして「これは私が好きな色のペンです。」と表したいときにも所有格の関係代名詞が使えます。
This is a pen whose color I like.
(これは私が好きな色のペンです。)
では、どうやってこの文ができているのかを見ていきましょう。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回の文では、itsとなっているので「物」です。。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
itsは所有語であるため、今回用いるのは所有格のwhoseということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
今回はits colorで一つの塊を作っているため、whose colorの型で前に出して、先行詞である「a pen」にそのまま後ろにつなぎます。
こうしてできた文が<例文2>になります。
関係代名詞が作った文がa penを説明する形になっています。
of which
続いて、of whichについて解説します。
<例文3>(2)は、次の<例文5>(2)のように書き換えることができます。
(1) This is a pen.
(これはペンです。)
(2) I like the color of it.
(私はそれの色が好きです。)
<例文5>は、(1)は<例文3>(1)と同様「これはペンです。」と言う意味であり、(2)が<例文5>とは異なり「私はそれの色が好きです。」という意味になります。
この(1)(2)を1つにして「これは私がその色が好きなペンです。」と表したいときに用いるのがof whichです。
その関係代名詞を使った文が次の<例文6>になります。
This is a pen the color of which I like.
(これは私がその色が好きなペンです。)
では、先ほどと同様にどうやってこの文ができているのかを見ていきましょう。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回の文では、itとなっているので「物」です。。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
itは前置詞の後ろの目的語です。そのため用いるのは目的格のwhichということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
関係代名詞を前に出して、先行詞である「a pen」の後ろにつなぎます。
今回の英文では、the color of whichでひとつの塊となっています。
そのため、the colr of whichを前に出して先行詞を説明(修飾)します。
こうしてできたのが<例文6>になります。
関係代名詞が作った文がa penを説明する形になっています。
まとめ
今回は関係代名詞の基本となる考え方と、所有格の用い方について解説しました。
関係代名詞を用いた文の基本的な作り方は以下のようになります。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
③ 関係代名詞を前に出して、先行詞の後につなぎたい文を置く。
次回は、「前置詞+関係代名詞」について解説します。
関係代名詞についてはこちら↓
・主格の関係代名詞
・目的格の関係代名詞
関係代名詞の演習問題はこちら↓