考え方から使い方までを見ていこう。
今回は、目的格の関係代名詞に絞って勉強しよう
・関係代名詞の種類・考え方・使い方
・目的格の関係代名詞について
関係代名詞
関係代名詞は名詞の代わりをし、文と文をつなぐ接着剤のような働きをします。
主格、目的格、所有格の形があり、代わりをする名詞によって何をを使うかが決まります。
また、つなげる名詞が人、物のどれかによって用いる関係詞が変わります。
このつなげる名詞のことを先行詞と言います。
また、形の変わらない関係代名詞もあります。
目的格の関係代名詞
今回は、目的格の関係代名詞について解説していきます。
目的格の関係代名詞は、上で示したようにwhom, which, thatの3種類があります
先行詞が人の時はwho(またはwhom)、物の時はwhich、それ以外ではthatを使います。
また、thatはwhomやwhichの代わりに用いることも可能です。
それぞれどのように判断するかは次のようになります。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
③ 関係代名詞を前に出して、先行詞の後につなぎたい文を置く。
who (m)
まず、who(m)について説明します。
(1) Tom is my friend.
(トムは私の友達です。)
(2) I belive him.
(私は彼を信じています。)
<例文1>は、(1)で「トムは私の友達がです。」、(2)で「私は彼(その友達)を信じています。」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を1つにして「トムは私の信じている友達です。」と表したいときに用いるのが関係代名詞です。
その関係代名詞を使った文が次の<例文2>になります。
Tom is my friend whom I believe.
(トムは私の信じている友達です。)
では、どうやってこの文ができているのかを見ていきましょう。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回の文では、himとなっているので「人」です。。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
himは目的語であるため、今回用いるのは目的格のwhomということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
関係代名詞を前に出して、先行詞である「a friend」の後ろにつなぎます。
こうしてできた文が<例文2>になります。
関係代名詞が作った文がa friendを説明する形になっています。
ここで完成した<例文2>を見てほしいのですが、who(m)の後ろに目的語のない文がきています。
目的格の関係代名詞は後ろに目的語のない文が来ますので見つける際のポイントになります。
そして、今回のa friendのように関係代名詞節でつなぐ名詞のことを先行詞といいます。
また、目的格の関係代名詞は省略されることがよくあります。
その場合は、「名詞+主語+動詞」がきたら関係代名詞の省略を疑う癖を付けてください。
which
続いて、whichについて解説します。
(1) The city is Osaka.
(その都市は大阪です。)
(2) I want to visit the city.
(私はその都市を訪れたいです。)
<例文2>は、(1)で「その都市は大阪です。」、(2)で「その都市を訪れたいです。」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を1つにして「私が訪れたい都市は大阪です。」と表したいときに用いるのが目的格の関係代名詞です。
その関係代名詞を使った文が次の<例文4>になります。
The city which I want to visit is Osaka.
(私が訪れたい都市は大阪です。)
では、どうやってこの文ができているのかを見ていきましょう。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
今回の文では、the cityとなっているので「物」です。。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
the cityは目的語であるため、今回用いるのは目的格のwhichということになります。
③ 関係代名詞を前に出して先行詞の後に、つなぎたい文を置く。
関係代名詞を前に出して、先行詞である「the city」の後ろにつなぎます。
こうしてできた文が<例文4>になります。
「The city」の後ろにつなぐ事で、関係代名詞が作った文がthe cityを説明する形になっています。
<例文4>は、<例文2>と同じようにwhichの後ろに目的語のない文がきています。
今回の文でも
目的格の関係代名詞は後ろに目的語のない文が来ていることが見極めるポイントになります。
また、目的格の関係代名詞whichもwhomと同様省略されることがよくあります。
that
続いて、thatを使う場合について説明します。
thatは、<例文2><例文4>のwhom, whichの代わりに用いることができます。
(1)Tom is my friend that I believe.
(トムは私が信じている友達です。)
(2) The city that I want to visit is Osaka.
(私が訪れたい都市は大阪です。)
このように、目的格の場合はwhom, whichの代わりにthatを用いることができます。
また、目的格の関係代名詞thatは省略することが可能です。
しかし、以下のようなときはthatを用います。
①先行詞に最上級の形容詞がつく場合
②先行詞に序数(the first)、限定詞(the only, thereby等)がつく場合
③先行詞に「all, every, any, no, few, little, somethingなど」がつく場合
④<人+人以外>が先行詞の場合
*①~③は、whoを用いることもあります。
I like every student (that) I teach.
(私は教えているすべての生徒が好きです。)
<例文6>の先行詞であるstudentに、everyがついています。
このような時はthatを用いるようにしましょう。
まとめ
今回は関係代名詞の基本となる考え方と、主格の用い方について解説しました。
関係代名詞を用いた文の基本的な作り方は以下のようになります。
① つなぎたい語句が「人」であるか「物」であるかを判断します。
② つなぎたい方の語句が主格、所有格、目的格のどれかを判断します。
③ 関係代名詞を前に出して、先行詞の後につなぎたい文を置く。
次回は、所有格の関係代名詞について解説します。
関係代名詞についてはこちら↓
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関係代名詞の演習問題はこちら↓