日々是英文法 No.80
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の日本語の文を表す英文を、下の1~6を並び替えて空所を補い完成させなさい。
地下鉄の駅から出たとき、私は傘を持ってこなかったことを後悔した。
When I got out of the subway station, ( ) me.
1 having, 2 I, 3 not, 4 an, 5 umbrella, 6 regretted, 7 with, 8 brought
この問題は、2020年関西学院大学の問題です。
受験生であれば、30秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
今回のポイント:動名詞の否定形、完了形
今回の問題を解くポイントになるのは、「動名詞の否定形、完了形」です。
動名詞は、動詞にingを付けることで名詞として働き「主語・補語・目的語・前置詞の目的語」になります。
動名詞の否定形:not [never] + ~ing
動名詞の否定形は、not(またはnever)を動名詞の前につけます。
<例文1>
(1) I’m proud of not being late for school.
私は学校に遅れないことを誇りに思っている。
(2) I’m not proud of being late for school.
私は学校に遅れることを誇りに思っていない。
<例文1>の(1)では、notはbeing late for schoolを否定しているので「学校に遅れない」という意味になります。
一方、(2)ではnotは動詞を否定しているので「誇りに思っていない」という意味になります。
このように動名詞を否定する時は、前にnot(またはnever)を付けます。
- 動名詞の否定形:not[never]+ ~ing
動名詞の完了形:having 過去分詞
動名詞の完了形は、having + 過去分詞の形になります。
<例文2>
(1) She regrets having visited the city.
⇒ She regrets that she visited the city.
彼女はその都市を訪れたことを後悔している。
(2) She regtets visiting the city.
⇒ She regrets that she visits the city.
彼女はその都市を訪れている事を後悔している。
<例文2>の(1)では、過去に訪れたことを今後悔しています。
一方、(2)では今訪れている事を今後悔しています。
このように、完了形の動名詞は時制を過去にずらすことが可能です。
- 動名詞の完了形:having 過去分詞
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、「地下鉄の駅から出たとき」がWhen I got out of the subway stationで表されています。
このことから、( )には「私は傘を持ってこなかったことを後悔した」を表した英文が入ることがわかります。
私は後悔したとあることから、I regrettedとなることがわかります。
そして、「傘を持ってこなかった」ことを後悔したとあります。
これをregrettedの後ろに置くことから、動名詞の完了形の否定であるnot having brought an umbrella となると判断します。
よって、I regretted not having brought an umbrella with (me).
よって正解は、2-6-3-1-8-4-5-7となります。
- <正解>
2-6-3-1-8-4-5-7(I regretted not having brought an umbrella with )
動名詞の問題は以下でも扱っていますので覗いてみてください。