日々是英文法

【日々是英文法】1日1個英文法を解いてみるNo.29

日々是英文法 No.29

大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。

是非毎日覗いてみてください。

  • 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
    New patients should arrive fifteen minutes before ( ) scheduled appointments.
    1 themselves
    2 their
    3 them
    4 they

この問題は、TOEICの問題です。
20秒以内に解いて欲しい問題です。

人称代名詞

今回の問題を解くポイントは、人称代名詞です。
次の表を見てください。

主格 所有格 目的格 所有代名詞 再帰代名詞
I my me mine myself
you your you yours yourself
she her her hers herself
he his him his himself
we our us ours ourselves
they their them theirs theirselves

人称代名詞にはそれぞれ、主格・所有格・目的格・所有目的格・再帰代名詞があります。
それらにはそれぞれ役割があります。

主格

主格は主語に使われ「~が、~は」という意味になります。

<例文1>
He is a student.
(彼は学生です。)

主格は<例文1>のように、主語として基本的に動詞の前に置かれます。

所有格

所有格は名詞の前に置かれ、「~の」という意味になります。

<例文2>
She is my friend.
(彼女は私の友達です。)

所有格は基本的に名詞の前に置かれ、誰のものであるかを表します。

目的格

目的格は動詞や前置詞の後ろに置かれ、目的語として働きます。

<例文3>
(1) We call him Mike.
(私たちは彼をMikeと呼びます。)
(2) I played with them.
(私は彼らと遊びました。)

目的格は、<例文3>のように動詞または前置詞の後ろの目的語に使われます。

所有代名詞

所有目的格は動詞の後ろに置かれ、「~のもの」という意味になります。

<例文4>
This book is yours.
(この本はあなたのものです。)

<例文4>のように所有代名詞は「誰のものであるか」を表します。
所有代名詞は、所有格+名詞の働きをします。

再帰代名詞

再帰代名詞は、~self, ~selvesで終わる語句の事です。

<例文5>
Tom calls him Mike.
(Tomは彼のことををMikeと呼びます。)

<例文5>は、主語であるTomが第3者であるhimのことをMikeと呼んでいるという意味になります。
では、Tomが自分自身のことをMikeと呼んでいるとしたらどうかけばいいでしょうか。
このときに用いるのが再帰代名詞です。

<例文6>
Tom calls himself Mike.
(Tomは自分のことをMikeと呼んでいます。

<例文6>では、主語であるTomが自分自身(Tom自身)の事をMikeと呼んでいるという意味になります。
このように主語と同じ人を目的語に用いる際に再帰代名詞を用います。

今回の問題の解き方と解答

今回の問題では、( )の前にbeforeがあります。
beforeは、前置詞(後ろに名詞がくる)と接続詞(後ろに文がくる)の両方の働きをすることができます。

そこで( )の後ろを見てみると、scheduled appointmentsとなっています。
もしbeforeが前置詞として働くのであれば、次にでてくる名詞までが一つのかたまりということになります。
よって、shcheduledは過去分詞であり次の名詞を修飾することになります。
そしてappointmentsが前置詞の後ろの名詞(目的語)ということになります。

よって、( )に入るのは、名詞の前に置くことが出来る所有格のtheirということになります。

一方、beforeが接続詞である場合は、scheduledが過去の動詞、appointmentsが目的語ということになります。
このことから、( )には主語となるtheyを選ぶことになります。

しかし、これでは時制がおかしくなってしまいます。
beforeより前は、should arriveとこれからの話になっています。
つまり、「彼らが約束を予定した(過去)より前にこれから到着する」ことになってしまいます。

よって、今回は 2 theirが正解ということになります。

  • <正解>
    2 their
ABOUT ME
GoodAmbition
オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。