日々是英文法 No.28
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
The examples ( ) by the teacher were not clear.
1 have shown
2 having shown
3 showing
4 shown
この問題は、2018年立命館大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
過去分詞
今回の問題を解くポイントは、過去分詞です。
分詞には現在分詞と過去分詞があります。
次の例題を見てください。
<例題1> 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1, 2の中から選びなさい。
A pot ( ) by Tom was expensive.
(Tomが壊した壺は高価なものでした。)
1 breaking
2 broken
選択肢の 1 breakingは現在分詞、2 brokenは過去分詞です。
ここで、次のことを覚えておいてください。
- 現在分詞と過去分詞に、現在と過去の意味はない
現在分詞と過去分詞に時制の違いはありません。
では、現在分詞と過去分詞ではどう違うのでしょうか。
<例題1>で 1 breakingを選ぶと「potが壊している」ことになり、2 brokenを選ぶと「potが壊されている」ということになります。
このように、現在分詞は修飾する名詞が動作をしており、過去分詞では修飾する名詞が動作を受けていることになります。
今回は、potが壊されているので 2 brokenが正解ということになります。
- 現在分詞:修飾する名詞が動作している
- 過去分詞:修飾する名詞が動作されている
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )の後ろにbe動詞であるwereがあります。
このことから、選択肢の1だと本動詞が二つあることになり文法的におかしくなります。
そして、残りの2, 3は現在分詞、4は過去分詞となります。
現在分詞であれば「examples(例)が示している」ことになり、過去分詞であれば「exampleが示されている」ことになります。
( )の後ろにby the teacher(先生によって)とあるので、先生によって示された例であると判断します。
よって、正解は 4 shownとなります。
- <正解>
4 shown