日々是英文法 No.7
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
The train ( ) when I reached the platform, so I didn’t have to wait in the cold.
1 had already arrived
2 has already arrived
3 previously arrived
4 previously arrives
この問題は、2016年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
時制
今回の問題を解くポイントになるのは、時制です。
時制とは、「現在形」「過去形」「未来形」などのことです。
それぞれの時制については、また詳しく書こうと思います。
今回問題になっているのは、「過去形」「過去完了形」「現在形」「現在完了形」の4つです。
では、それぞれのイメージをつかむために次の図を見てください。
現在形
現在形は、現在の状態や習慣などを表す時に用います。
<例文1> 現在形
she lives there.
(彼女はそこに住んでいます。)
現在完了形
現在完了形は、「過去から現在まで状態がずっと続いている(継続)」「現在までにもう終わっている(完了)」「現在までにやったことがある(経験)」などを表します。
<例文2> 現在完了形
She has lived there for three years.
(彼女は3年間そこに住んでいます。)
過去形・過去完了形
現在形・現在完了形を、過去に視点を移したものが過去形および過去完了形になります。
<例文3> 過去形
She lived there.
(彼女はそこに住んでいました。)
<例文4> 過去完了形
She had lived there for three years when I met her.
(私が彼女に会ったとき、彼女はそこに3年間住んでいた。)
過去完了形は、過去を基準にさらに過去の事を表しているので過去形と一緒に用いられます。
<例文4>では、私が彼女に会ったという過去の時点で既に3年間住んでいたという意味になります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、when I reached the platformと書いてあります。つまり、私が着いたという過去の時点のことになります。
そして選択肢を見てみると、1:過去完了形、2:現在完了形、3:過去形、4:現在形となっています。
この時点で、1:過去完了形、3:過去形のどちらかになります。
そして、私が着いた時より以前についていたという事なので、1 had already arrived が正解になります。
- <正解>
1 had already arrived
<参考問題>
次の問いの( )に入れるのに最も適当なものを、 1~4の中から選びなさい。
He ( ) Kyoto three times before he was thirty.
1 has been to
2 had been to
3 goes to
4 went to
文章の後ろにbefore he was thirtyがあり、30才だった過去の時点の話をしています。
そして、three times(3回)というさらに過去の経験のことを言っていることがわかります。
このことから、正解は過去完了形である 2 had been to になります。