あなたにとってお金が大事ですか?
それとも家族や友人が大事ですか?
出世したいですか?
それともどこでも通用する力を身に付けたいですか?
この本では、お金を重視する考え方を「経済的価値」、家族や友人を重視する考え方を「経済以外の価値」としています。
また、一流企業に入って出世を目指す考え方を「権力(サラリーマン)志向」、どこでも通用する力を見に付けようとする考え方を「プロ志向」としています。
評価基準 | 考え方 |
---|---|
経済的価値 | 給料や年収をはじめ、お金を重視する考え方 |
経済以外の価値 | 家族や友達、個人的な活動や社会貢献を重視する考え方 |
権力(サラリーマン)志向 | 一流企業に入って出世をめざす |
プロ志向 | どこでも通用する力を身に付けようとする |
筆者は、この経済的価値と経済以外の価値、権力志向とプロ志向の2つ価値観によって4つの目指す領域に分けています。
何をもって成功と感じるか、何を幸せと感じるかは人によって異なります。
何を大事にしどう生きていくのかを決めたうえで、あなたがどの領域にいてどの領域に向かっているのかを意識することがとても大切です。
領域 | タイプ | |
---|---|---|
A | 社長 | 経済的価値を求める権力志向 |
B | 自営業 | 経済的価値を求めるプロ志向 |
C | 公務員 | 経済以外の価値を求める権力志向 |
D | 研究者 | 経済以外の価値を求めるプロ志向 |
さらに筆者はこれからの時代を生き抜くためには、1%のレアな人になることが必要だと言っています。
そして100人に1人のレアな人になるために、それぞれの領域で7つの条件について設定しています。
レアな人になる条件は、すべての領域に当てはまる3条件と、それぞれの領域独自の4条件に分かれています。
それぞれの領域でレアな人になる方法がこの本には書かれています。
<この本に書かれていること>
* レアな人になる必要性
* あなたが目指す領域はどこか
* あなたのいる領域でレアなひとになる方法
価値観の変化
「この本を読むか読まないか、またいつ読むかで人生が変わるだろう」
この本の初めに書かれているのがこの言葉です。
昭和から平成にかけてはサラリーマンが多数をしめ、皆が経済的価値を求め、出世を目指す権力志向であるA領域を目指していました。
しかし、平成が終わり令和のにかわった成熟時代では、経済以外の価値を求めたり、プロ志向の人たちも増えてきました。
世の中がものにあふれて、今の若者たちにとっては、車や時計、高価なカバンなどは価値の低いものになっています。
映画の舞台となった場所を巡ったり、皆でイベントを作り上げるなど、体験を重視する人たちもいます。その人たちにとっては収入の多さが大事なのではなく、お金を払ってでも体験することが大事です
体験を重視する人たちにとって、やりがいや貢献感などは大切な要因になってきています。
会社に属し朝から高収入を目指し出世を望むのではなく、スキルを身に付け場所を選ばず生きていくことを望む人もいます。
世界はこれまで以上に大きく変化し、5年後10年後の未来を想像することはとても難しいです。
そのため、お金を重視する「経済的価値」を求めていくのか、友達や家族、個人的な活動や社会貢献などを重視する「経済以外の価値」を求めていくのか、会社組織に残ってサラリーマン世界での出世を目指す「権力志向」でいくのか、それとも組織には属さずどこでも食べていけるスキルの獲得をめざす「プロ志向」でいくのか、どの生き方将来成功につながるかはわからない時代になりました。
そんな時代では一人ひとりが自分の「価値観」と「思考」によって決断するしかありません。
あなた自身の価値観でどの領域で生きていくのかをまず決めることからこの本は始まります。
これからの日本
これからのビジネスパーソンははっきり二極化していく
国内の簡単な仕事はどんどん減る傾向にあります
多くの人は年収200-400万円になり、この人たちが「新しい中間層」になっていくことは、もはや避けられません
世界をまたにかけて活躍するグローバル・スーパーエリート以外の人たちが生きていくための極意。それは1%の人、すなわち「100人に1人」のレアな人になること
この本が発売されたのが2013年です。
平成が終わり令和の時代になり、著者が言っている時代になって来ています。
あなたは10年前に何があったか覚えていますか?
技術は確実に進化し、5年後10年後には誰もが想像もしていないものを手にしているでしょう。
そんな時代では1つの技術で生き抜く事は、色々な技術を身につけることよりも難しくなってきます。
単純な技術で行える仕事から海外に移され、日本国内から仕事が減る傾向にあります。
1つの技術しか持っていないと、その仕事が将来なくなる可能性は大きいです。
たとえあなたの能力が高く国内で同じことを続けられたとしても、その単価が下がり給料が下がる可能性が高い。
それにより多くの人の平均年収は下がります。
しかし仕事が減ると悲観する必要はなく、今とは違った技術や仕事が新たに現れてきます。
その時に今もっている技術に新たな技術を加え、あなた自身の価値を上げることがこれからの日本で行きいく方法です。
生き残る方法
「100人に1人」までは誰でも1万時間を投じればなれます
「100人に1人」なら誰でも努力すればなれる
ひとつの分野でプロになったら、そのままの分野で極めていくより、別の分野にスライドして、複数の分野でプロになる
複数の分野をかけ合わせてレアな人になればなるほど、食べていける確率も高くなります
あなたは100万人に1人の存在になれますか?
令和の時代には、1つの分野でずっと続けて生きていける人間はごく僅かになります。
今ある仕事が5年後、10年後にもあるという保証はありません。
プロ野球選手、海外で活躍するグローバルスーパーエリート、ノーベル賞を取る科学者などのように1つの分野で100万分の1になれる人たちはこれからも生き残るでしょう。
そんなの選ばれた人間だ
そう思いますよね?
けど、あなたも100万人に1人の存在になることは可能です。
確かに1つの分野で100万人に1人の存在になることは難しく、ほとんどの人が無理です。
しかし複数の分野を重ね合わせることで100万人に1人の超レアな人間になることは可能です。
それが藤原先生が提唱している100人に1人の分野を3つ掛け合わせるという考え方です。
この方法は、これからの時代にも合っていて有効な方法だと思います。
そのためにはまずあなたが今いる分野で100人に1人の存在になる必要があります。
この本では、あなたが目指す領域において100人に1人のレアな人になるための条件が書かれています。
複数の分野を掛け合わせる事で超レアな人を、目指しましょう
この記事では、藤原和博さんの「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」にはじめにに書かれていることについて書いてみました。
これからの時代を生きていくのに必要な考え方です。
それぞれの領域についても書いていますので読んでみてください。
<藤原和博の必ず食える1%の人になる方法に関するブログ>
A~D領域すべてに共通する条件
これから稼ぐために必要なレアな人になりたい人にオススメ
すべての人に共通する3つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~
経済的価値を重視し権力志向であるA領域
サラリーマンとして生き残りたい人におすすめ
「力」を求める人の4つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~
経済的価値を重視しプロ志向であるB領域
責任を受け入れ自由に生きたい人におすすめ
「技」を求める人の4つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~
経済以外の価値を重視し権力志向であるC領域
安定した職についていたいけど、仕事以外で生きがいを感じたい人におすすめ
「つながり」を求める人の4つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~
経済以外の価値を重視しプロ志向であるD領域
好きなことだけをして生きていきたい
「好き」を求める人の4つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~