日々是英文法 No.87
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の1~5を並び替えて空所を補い文を完成させなさい。
At the end of a journey we are never ( ) at the begining.
1 what, 2 used, 3 we, 4 to, 5 be
この問題は、2019年青山学院大学の問題です。
受験生であれば、30秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
- 今回のポイント:関係詞(関係代名詞)
- 今回の問題の解き方と解答
今回のポイント:関係詞(関係代名詞)
今回の問題を解くポイントは、関係詞です。
関係詞には大きく分けて「関係代名詞」「関係副詞」「複合関係詞」の3つあります。
今回用いられているのは、その中の「関係代名詞」です。
what
関係代名詞のwhatには次の3つの用法があります。
- what = the thing(s) which:「~すること」
- what 名詞 = all the 名詞:「すべての~」
- what + S + be動詞:「現在の~、過去の~」
what = the thing(s) which
関係代名詞のwhatは、the thing(s) whichの代わりに用い「~すること」という名詞節をつくります。
<例文>
(1) Please show me the things.
(2) You bought the things.
<例文3>は、(1)で「私にその物を見せてください」(2)で「あなたはその物を買った」と2つの文で表しています。
この(1)(2)を関係代名詞whichを用いて1つの文にしたのが<例文>です。
<例文>
Please show me the things which you bought.
whichを用いることで「あなたが買ったものを私に見せてください」という意味になります。
このthe things whichをwhatで書き換えることが可能です。
<例文>
Please show me what you bought.
その文が次の<例文4>になります。
このように、関係代名詞whatはthe things whichの代わりに用いて「~するもの・こと」というい意味になります。
関係代名詞whatの特徴は、先行詞をもたないことと、後ろが不完全文になることです。
- 関係代名詞what
先行詞をもたない
後ろは不完全文
what 名詞 = all the 名詞
関係代名詞のwhatは名詞と一緒に用いて、「~するもの全て」という意味になることがあります。
<例文>
He gave the child what money he had.
= He gave the child all the money he had.
晴れは持っているお金を全て子供にあげた。
<例文>のようにwhat 名詞で、all the 名詞の意味になることがあります。
このときも、先行詞を持たず、後ろが不完全文になります。
what + S + be動詞
関係代名詞whatはbe動詞と用いることで、「昔の~」「現在の~」という意味を表します。
- What S is:「現在のS」
- what S was/what S used to be:「昔のS」
<例文>
(1) My father made me what I am.
私の父が私を現在の私にしました。
(2) Tom is different from what he was ten years ago.
Tomは10年前の彼とは違います。
(3) Mike is not what he used to be.
Mikeは以前の彼ではない。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、まず選択肢に関係詞whatがあることを確認します。
whatは後ろに節(主語+動詞)または不定詞(what to 動詞の原形)が来る可能性があります。
さらに選択肢を見てみると、主格のweがあることから今回はwhatの後ろに節がくると判断します。
そして、beと動詞の原形があることからused to be(以前は~である)とまとめます。
よって正解は 1-3-2-4-5(what we used to be)ということになります。
- <正解>
1-3-2-4-5(what we used to be)
関係詞については以下でも扱っていますので、のぞいてみてください。