日々是英文法 No.70
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
( ) your order not arrive within a week, please call the office directry.
1 Having
2 If
3 Should
4 Without
この問題は、2019年立命館大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
- 今回のポイント:仮定法未来
- 今回の問題の解き方と解答
今回のポイント:仮定法未来
今回の問題を解くポイントは、仮定法未来です。
仮定法については、日々是英文法 No.41に書いてあるので読んでみてください。
いままで仮定法には以下の3つがあると書いてきました。
- 仮定法現在(これからのことを仮定)
- 仮定法過去(現在のことを仮定)
- 仮定法過去完了(過去のことを仮定)
今回はもう一つの仮定法、仮定法未来についてついて書いていきます。
仮定法未来
仮定法未来の形は、「If ~ were to + 動詞の原形, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.」または「If ~ should + 動詞の原形, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.」という形になります。
仮定法未来は、実現性の低いことを仮定する際に用います。
- 仮定法未来:実現性の低いことを仮定する
If ~ were to + 動詞の原形, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.
If ~ should + 動詞の原形, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.
<例文1>
(1) If the teacher were to know that, he would get angry.
= Were the teacher to know that, he would get angry.
(ないと思うけど)先生がそのことを知ったら、怒るだろうね。
(2) If it should rain tomorrow, we should stay at home.
= Should it rain tomorrow, we should stay at home.
(ないと思うけど)明日雨だったら、家にいるべきです。
<例文1>(1)では、この文章を書いている(または話している)人は「先生がそのことを知ることはないだろう」と考えています。
(2)でも、「明日雨が降ることはないだろう」と考えています。
これらの文も倒置によりifを用いない表記法があります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )から文が始まり、さらにplease callと2つの文が続きます。
2つの文が続いていることから、( )には2つの文をつなぐ役割が必要です。
また、your orderの後ろにnotがあり、その後arriveというどうしがあることから接続詞である2 If, 前置詞である4 Withoutは不適だと判断します。
1 Havingであれば分詞構文だと考えられますが、分詞構文の否定は、Not havingになります。
よって、仮定法の倒置である3 shouldだと判断します。
念のため意味を考えてみると、前半は「(ないかもしれないが)一週間以内に注文の品が届かなかったら」という意味になります。
そして、後半で「officeに電話してください」となります
このことから、意味を確認しても3 shouldが正解だと判断できます。
よって、正解は3 shouldとなります。
- <正解>
3 should
仮定法については、以前にも扱っていますので覗いてみてください。