日々是英文法 No.31
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
She talked to me ( ) she were my teacher.
1 as if
2 because
3 that
4 when
この問題は、2016年立命館の問題です。
受験生であれば、10秒以内に解いて欲しい問題です。
仮定法過去
今回の問題を解くポイントは、仮定法(as if)です。
す。
仮定法には以下の3つがあります。
- 仮定法現在(これからのことを仮定)
- 仮定法過去(現在のことを仮定)
- 仮定法過去完了(過去のことを仮定)
仮定法のI wishについては、日々是英文法 No.9で少し説明しました。
今回は、仮定法過去について簡単に書きたいと思います。
(仮定法についてはまた詳しく書きたいと思います。)
仮定法過去は現在の事実とは反対のことを仮定する際に用います。
仮定法過去は、「If ~ 過去形 ・・・, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.」という形になります。
助動詞の過去形が仮定法を見極めるポイントになります。
- 仮定法過去:現在の事実とは反対のことを仮定
If ~ 過去形 ・・・, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.
次の例文を見てください。
<例文1>
If I had enough money, I could buy it.
⇒ I don’t have enough money, so I can’t buy it.
もしお金があったら、それを買うことができるのに。
⇒ 実際にはお金がないから買うことができない。
<例文1>では、実際にはお金がないから買うことができないことを「もしお金があったら」と仮定しています。
仮定法がでてきたら、実際は逆のことが起こっているということを意識しましょう。
仮定法のas if
仮定法では、as ifをもちいて「まるで~のように」という意味の文を作ることができます。
<例文2>
He looks as if he were sick.
⇒ He is not sick.
彼はまるで病気のように見えます。
⇒ 実際には彼は病気ではない。
今回はas ifの後に過去形を用いることで、現在の事実とは逆のことを表しています。
ここで、仮定法ではwasを用いる時でもwereを用いることが多いです。
本来wasであるところがwereになっていることも仮定法の見極めのポイントになるので意識するようにしてください。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )の後ろが she wereとなっています。
本来she であればwasになるはずのところがwereになっています。
この時点で仮定法であると判断します。
そこで選択肢に、1 as ifがありますのでこれが正解だとわかります。
- <正解>
1 as if