日々是英文法 No.3
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
When I looked out of the window last night, I saw a cat ( ) into my neighbor’s yard.
1 is sneaked
2 sneaking
3 sneaks
4 to sneak
この問題は、2014年センター本試験の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
知覚動詞(see)の文型
今回の問題を解くポイントになるのは、知覚動詞であるseeの文型です。
知覚動詞とは、見る(seeなど)、聞く(hearなど)、感じる(feel)など人間の感覚を表す動詞です。
知覚動詞は目的語に動詞を持つ際、下の3つの形があります。
- 1 原形不定詞
- 2 現在分詞(~ing)
- 3 過去分詞
この3つの違いについてみていきましょう。
原形不定詞と現在分詞の違い
次の例文を見てください。
<例文1> I heard her sing.
<例文2> I heard her singing
この2つの違い説明できるでしょうか?
2つの和訳はそれぞれ以下のようになります。
1 私は彼女が歌うのを聞いた。
2 私は彼女が歌っているのを聞いた。
訳だけでは違いがわかりにくいと思います。
1の原形不定詞の場合は、「歌うのを(始めから最後まで)聞いた」ことになります。
一方、2の現在分詞は、「歌っている一部を聞いた」ということになります。
原形不定詞と現在分詞はどちらもherが歌っているのは変わりません。
それが一部なのか全てなのかで使い分けるようにしましょう。
過去分詞
原形不定詞、現在分詞に比べ過去分詞は理解しやすいと思います。
<例文3> I heard my named called
原形不定詞、現在分詞は、目的語であるherが能動的(歌っている)であるのは同じでした。
一方、過去分詞は目的語が能動的であるのではなく、受動的である際に使います。
今回の場合は、my nameが呼んでいるのではなく、my nameが呼ばれているのでcalledになります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、知覚動詞seeの過去形であるsawの後ろにa catという目的語が来ています。
この時点で、2 sneaking と答えてほしいところです。
では念のため他の選択肢を見てみましょう。
まず、知覚動詞はto不定詞を使えないので、④は不可となります。
1, 3 は「see that 主語 動詞 ・・・」というthat節を目的語に持つ第3文型もあり得ます。
しかし、この場合seeは過去形であるsawであるのにthat節の動詞が現在形となり不自然となります。
よって今回の正解は
- 2 sneaking
ということになります。
<参考問題>
次の問いの( )に入れるのに最も適当なものを1~3の中から選びなさい。
We saw the girl ( ) the street.
1 cross
2 crossing
3 crossed
the girl がstreetを渡るので、3は不適となります。
尚、1の場合は最初から最後まで渡り切るのを見ていたことになります。
一方、2の場合は渡っている途中を見たことになります。