日々是英文法 No.27
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
( ) in Old Japanese, the book was difficult for high school students to read.
1 Wrote
2 Written
3 To write
4 Writting
この問題は、2019年関西学院大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。
分詞構文
今回の問題を解くポイントは、分詞構文です。
分詞構文については前回一度扱っています(日々是英文法 No.12)。
今回は過去分詞を用いる分詞構文について説明します。
次の例文を見てください。
分詞構文は、分詞を使った副詞節で「接続詞+主語+動詞」の働きをします。
次の文を見てください。
<例文1>
Because he was born in Japan, he was able to speak Japanese very well.
= (Being) Born in Japan, he was able to speak Japanese very well.
(彼は日本で生まれたので、日本語をとても上手に話すことができました。)
<例文1>の2つの文は同じ意味になります。
どうやって受動態の分詞構文を作るかを見ていきましょう。
- <分詞構文の作り方>
①接続詞が省略されます。意味をはっきりさせるために残る時もありますが、基本形は省略されます。
②主節と同じ場合は主語を省略します。主節と主語か異なる際は主語を残します。
③時制が主節と同じ場合は、動詞を現在分詞に変更します。
④Beingが省略されます。
続いて、<例文2>を見てください。
<例文2>
Because the house had been built many years before, the house was old.
= (Having been) Built many years before, the house was old.
(何年も前に建てられたので、その家は古かった。)
<例文2>は、①②については<例文1>と同じです。
しかし、③は主節と時制が異なっています。
このとき、動詞は「Having + 過去分詞」の形に変更します。
そして、最後にHaving beenが省略されます。
ここまで見てきたように、Being, Having beenが省略されることでどちらも過去分詞から始まる分詞構文ができます。
このとき時制がずれているかどうかは文脈で判断する必要があります。
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、( )からはじまり、後半にthe book was difficultと文が続いています。
このことから、( )に入る文は接続詞の働きをする必要があります。
選択肢をみることで、分詞構文になっていると判断します。
そして、分詞構文の主語はthe bookが省略され他ということがわかります。
ここで、Writtenであれば「the book は書かれて」おり、Writtingであれば「the book が書く」ことになります。
もちろんthe bookが書かれているので、正解は2 Writtenということになります。
- <正解>
2 Written